拡大を続ける太陽光発電のセカンダリー市場

  

セカンダリー市場

太陽光発電は2012年にFIT制度(固定買取価格制度)ができたことにより、急速に設置する方が増えています。中には太陽光発電に投資している投資家もいるでしょう。

そして今、太陽光発電のセカンダリー市場が盛り上がりを見せ、拡大を続けています。

太陽光発電のセカンダリー市場について

太陽光発電のセカンダリー市場とは、簡単に言えば中古の太陽光発電システムを売買する市場ということになります。以前、太陽光発電システムを設置したが、何らかの理由により手放したいという所有者と、できるだけ初期コストをかけずに太陽光発電を手に入れたいと思う購入者が増えてきていることで、太陽光発電のセカンダリー市場が盛り上がっているのです。

セカンダリー市場が拡大を続ける理由

太陽光発電のセカンダリー市場が拡大を続ける理由は、需要と供給のバランスが良いからでしょう。つまり、太陽光発電を売りたい方も買いたい方も非常に多くなってきているからです。

矢野経済研究所の調査によると、セカンダリー市場の規模は2015年度で150MWだったのに対し、2017年はその倍の300MWに、そして2019年の予想ではさらに倍の600MW、2020年度には800MWまで拡大すると予測されています。

太陽光発電を売却する理由

せっかく高額の資金をかけて太陽光発電に投資したのに、なぜ売却を?と思う方もいるのではないでしょうか。

その理由の一つには『想定したよりも維持管理費用・手間がかかる』という点にあるようです。太陽光発電は当初メンテナンスフリーと言われていました。つまり設置すれば保守やメンテナンスがいらないので、設置後は余分な費用は掛からないという意味です。

ところが実際に設置してみるとそうではなかったのです。設置するのは屋外ですから、自然環境の影響を受け、定期的な点検やメンテナンス、修理が必要になることも出てきています。メーカー保証は10年または15年ありますが、基本的に自然災害は対象外ですから、修理費用は自己負担になります。

さらに平成29年4月1日よりFITが改正され、点検・保守・法令遵守が必要になり、条件を満たさないと認定が取り消される可能性もあります。さらにメーカー保証は10年または15年ですから、その期間が過ぎてからの故障等でのリスクも考え、売却したいと考える投資家が増えているのです。

そしてシミュレーション通りに発電せず、思ったほど利益が出なかったというケースも少なくないようです。そのため、今後もそれほど利益が見込めない太陽光発電よりも、他の事業に投資するためのまとまったお金が必要のために売却するという方もいます。

太陽光発電を中古で購入したいワケ

ソーラーパネル中古

一方で、太陽光発電に投資したいと思っている方も増えています。それは太陽子発電が普及してきたことにより、導入に抵抗がなくなっているからでしょう。

ただ、これから新規で太陽光発電を設置しようと思えば、多額の資金が必要になります。また以前と違って買取価格は大幅に下がっていますから、初期投資を本当に回収できるのか不安になる方も少なくありません。

それが中古の太陽光発電なら初期投資を大幅に削減できますし、過去の設定されていた買取価格をそのまま引き継げるので、十分利益を出せます。ちなみに2018年現在の電力買取価格は事業用だと18円ですが、FIT制度ができた2012年なら40円で売れます。2012年の太陽光発電を購入すれば、まだ10年以上はその40円のまま固定です。

そして中古で購入するメリットは、発電量が推測できるという点です。新規で太陽光発電を設置する時にもシミュレーションするものですが、その通りに発電するとは限りません。実際に思ったほど発電しなかったとして売却を検討している方もいるのですから。

ですが、すでに設置している太陽光発電なら過去のデータ、しかも直近の発電量もわかるので収支予想がつきやすいです。ですので、購入すればどれだけの利益が見込めるか判断でき、投資金額をどれくらいで回収できるかも算出できます。

太陽光発電を売却するメリット・デメリット

太陽光発電システムを売却するには、さまざまなメリットがあります。ただその一方でデメリットも少なからずあります。

メリット

  • まとまった資金が手に入る
  • メーカー保証が残りわずかのため、修理等のリスクがなくなる
  • 保守・点検の費用を心配しなくていい
  • 今なら比較的高額で売れる
  • 売却したお金を他の投資に回せる

デメリット

  • 初期費用を回収できず損切になる
  • 売却により利益計上され法人税の増額に
  • 定期的な収入がなくなる

太陽光発電システムを売却するなら今がチャンス

太陽光発電で思ったほどの利益が上がらないと思っている投資家もいるのではないでしょうか。太陽光発電は10年以上維持してようやく利益が出るともいわれていますから、今手放せば損切になってしまうので躊躇している方もいるはずです。

ですが、実際に今どれだけ利益が出ているのかはわかるでしょうから、このまま維持し続けてもそれは変わりません。天候によって若干の上下はあるでしょうが、大幅に利益が上がることはないでしょう。それどころか徐々に性能は低下していくので、むしろ発電量が少なくなる可能性のほうが高いです。

さらに20年の固定買取期間も先が見えてきますし、近いうちに10年もしくは15年のメーカー保証も切れてしまいます。保証が切れた頃に故障、破損などがあれば自費で修理せざるを得なくなります。少なくとも今後はFIT制度改正により、保守・点検が必要になるので、これまで以上にコストはかかってきます。

それならば、先が見えている太陽光発電を維持し続けるよりも、中古太陽光発電の需要が高まっている今こそ売却するチャンスと言えます。

買い手側からすれば、固定買取価格が高い時期のシステムですし、先が見えているとはいえ、まだ10年以上は固定のままです。ですので、今は多少高くても買い手が付きやすいでしょう。

様子見をしていると、固定買取期間はどんどん短くなり、メーカー保証も切れてしまうので、売却価格もどんどん低くなってしまうでしょう。直近の発電量も少なくなってくれば、買い手がなかなか見つからないなんてことも考えられます。そうなる前に需要が高まっている今、思い切って売却するのが得策かもしれません。特に他に良い投資先があるのであれば、そちらに回したほうが利益は期待できるでしょう。

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