買取のメリットとデメリット

太陽光発電の買取

FIT法の改正によって確実に収益の上がる投資先ではなくなった太陽光発電事業。一方で再生可能エネルギーに対する意識の高まりから、太陽光発電所の需要は増えており、今が売り時だとも言われているのです。ここでは太陽光発電所を売却するメリット・デメリットについて解説しています。

「買取」で売却するメリット・デメリット

太陽光発電所を売却する方法は大きく2つに分けられます。「買取」と「仲介」です。買取は太陽光発電の専門業者が直接買い取ってくれる方法。仲介は専門業者が購入者を探す方法です。ここでは業者が買い取ってくれる「買取」のメリットとデメリットを見ていきます。

買取のメリット

すぐに現金化できる

まとまった額の現金がすぐに手に入るのが、太陽光発電所を買取で売却する大きなメリットです。仲介で売却した場合だと、購入者が見つかるまで現金は手元に入りません。買取なら業者が購入してくれるので、すぐに太陽光発電施設が現金に換えられるのです。次の投資に向けた資金を得ようしている方にとって、すぐに現金化できるのは魅力的なポイントと言えます。

ただし、大規模な太陽光発電施設を買い取ってもらうケースでは、買取業者に相当な資金力がないと、即金で現金を受け取れない可能性があります。買取のメリットを最大限に活かすためにも、売却時には資金力の高い業者を選びましょう。

手数料がかからない

仲介で売却すると仲介手数料が発生しますが、買取の場合にはありません。仲介手数料が節約できるのは買取で売却するメリットです。一方で、「買取業者は仲介手数料を取らない分、安値でしか買い取らない」とも言われています。そもそも仲介手数料を取らない買取業者はどうやって利益を上げているのでしょう?

業者は買い取った太陽光発電所にメンテナンスを加え、より効率よく発電できる状態にして転売します。買取額と転売額の差額で利益を得るのです。ということは、太陽光発電所を価値ある状態に整備できるノウハウを持っている買取業者であれば、後々高値で売れることがわかっているため、買取価格も高く設定してくれることが期待できます。

仲介手数料がかからなくても、安い価格で買い叩かれてしまっては意味がありません。高額で買い取ってくれる可能性のある、太陽光発電の設備・メンテナンスに強い業者を選んで、仲介手数料がかからない買取のメリットを活かしましょう。

買取のデメリット

資金力のない業者の場合、仲介より買取価格が低くなる可能性も

買取による売却は仲介手数料が発生しない分、買取価格が安くなってしまう可能性があります。発電所を買い取る業者は、買取額を安く抑えて別の購入者に高く売らない限り、利益が上がらないからです。買い取った太陽光発電所をしっかり整備して価値の高い状態に維持できる業者でないと、安い価格で買い叩かれてしまう危険性も。

買取で太陽光発電所を売却する場合は、買取業者がどれだけ太陽光発電システムのノウハウを持っているか、どれくらいの資金力があるのか、事前に調査しましょう。

買取業者によっては交渉が難航する

買取による売却だと、売り主と買い手が直接交渉することになります。買取業者が安い買取価格を提示してきた場合には、素人にとってかなり難しい交渉を強いられるでしょう。消耗するやり取りを求められるのはデメリットだと言えます。

太陽光発電所買取の流れ

太陽光発電の買取の流れ

買取業者に太陽光発電所を直接買取してもらう流れとして査定後、契約を結ぶことが必要です。

業者の選定・相談

まずは買取してもらう業者を検討しましょう。買取までのスピード感や買取後に問題があった場合などに連絡をすることがあるかなど、事前に特徴を比較しておきます。そのなかで買取してほしい業者が決まったら、査定依頼を希望していることをメールフォームや電話で連絡をします。相談の上でいつ頃査定してもらうか日程を決めましょう。

視察・査定してもらう

実際に買取してもらいたい太陽光発電所の査定をしてもらいます。太陽光発電のパネル状況とその土地の状態などが主にチェックされる項目です。

太陽光発電パネルの査定を上げるためには、しっかりと整備しており発電効率が良いことを理解してもらうことが重要です。誤った査定で価格を下げられることがないように資料を用意しておきましょう。

太陽光発電自体の査定には下記資料などがあるとよいです。

  • 発電実績、発電効率、試運転の記録
  • 完成図書や発電図
  • 系統の出力抑制事由の有無
  • 瑕疵修補の記録
  • 過去のメンテナンス記録
  • 電力会社会社からの明細書

土地の状態としては下記資料を用意しておきましょう。

  • 地盤データ
  • 登記簿謄本
  • 不動産登記簿謄本
  • 発電所用地の詳細図

売買に必要となる登記簿謄本等以外の書類はなくても業者によって査定をしてもらうことは可能ですが、査定価格に影響するため可能な限り用意しておくのがよいです。特に既に稼働して電力会社が電気を買い取ってくれているのであれば、明細書を見ることで具体的な収益を想定しやすいので大きなポイントとなるでしょう。

買取契約を結ぶ

査定の価格がでたら後は契約を結ぶだけです。買取業者によってその場で買取手続きに進めたり、後日契約となったりしますが、仲介とは異なり購入希望者が現れるのを待つ必要はありません。

複数の業者に査定してもらってから検討するのもよいでしょう。ただし太陽光発電所は日々買取価格が変動するため、あまり期間を空けすぎると査定時より金額が下がってしまう可能性もあるので複数社に査定を依頼する場合には注意が必要です。

買取代金の支払い・引き渡し

契約を結ぶことができたら後は太陽光発電所を引き渡して買取代金の入金を待つだけです。買取業者によって入金までの期間も異なりますが、業者によっては大きな金額でもすぐに入金してもらえるケースもあります。

太陽光発電所売却における買取と仲介の違いを比較

太陽光発電所を売却する際に直接業者に買取をしてもらう場合と、仲介を通す場合とでどのような点に違いがあるのかをまとめます。

買取
入金 業者によっても異なるが、基本的にはすぐに支払ってもらえる
手数料 なし
買取価格 別の購入者へ売却する利益確保のため業者により安くなることもある
価格交渉 買取業者との直接交渉になるので素人には難しい
仲介
入金 買い手が見つかり契約となってから入金される
手数料 仲介手数料が発生する
買取価格 仲介手数料があるので買い叩かれることは少ない
価格交渉 自分の売値を提示できるがある程度相場に合わせる必要がある

買取と仲介での大きな違いはすぐに入金してもらえるかどうかと仲介手数料が発生するかどうかという点となりますが、これらの点は買取業者の選定によっても変動します。すぐに現金化を希望している場合にはスピード感のある業者を選定して依頼することも大切です。