太陽光発電所の売値を上げるポイント

このページでは、手持ちの太陽光発電所を高値で売却するためのポイントを紹介しています。

購入者がチェックするポイント

購入者は太陽光発電所のエリアをまずチェックします。どんなに設備が整っていても、日照具合が悪ければ効率よく発電することができないためです。太陽光発電の設置を請け負う会社でも、豪雪地帯や洪水などの災害リスクが高い地域は避けるようにしているようです。太陽光発電所のエリアの次は、太陽光発電所自体と土地の状態を確認します。太陽光パネルとパワコンの製造国や保障期間、防草シートの設置、採石の有無、フェンスの有無などメンテナンス状況が見られるため、しっかりと管理しておくことが大切です。

また、太陽光発電所で作られた電気の買取期間は20年と長期に渡るため、その期間に業者が倒産してしまっては元も子もありません。業者を選ぶ際は20年以上持つ会社であるかを見極めてくるでしょう。業者の信頼性を示すためにも、創立年や販売実績などを押さえておくとよいでしょう。

新規の発電所の売却ポイント

新規の発電所を売却する際に、気を付けたいのが設備の潜在的な欠陥です。太陽光パネルの多くは海外の工場で製造されています。製品は船でやってくるため、輸送中に振動によってパネルが損傷してしまい、期待通りの性能を発揮できない場合があります。太陽光発電を導入した際の発電量を予測するシミュレーション値で70~80%が出ていても実発電量が下回っている可能性があるのです。発電量を調べて、もしも想定よりも低く明らかに欠陥があると分かった場合は、修理を行なって売却することをおすすめします。

売却するにあたり、設備が正常に電力を供給しているかを調べられる点検検査が3つあります。まずI-V測定は、接続箱で確認を行なうことができ1ストリングあたりの発電性能が分かります。異常があればすぐに分かるのですが、パネルのどの部分に異常があるのか分かりません。つぎにIR測定は、赤外線サーモグラフィを使用します。ホットスポットがある場合、モジュールが破損している可能性があるため、異常のあるパネルを特定するのに向いています。ただし、ホットスポットのみを特定する方法なので、実際に電力に異常が出ているかまでは分かりません。最後にEL検査は、メーカーが発送時に行なう、レントゲンを使用した検査方法です。結晶粒界・セル欠損・ブラックアウトセル・膜厚セルを調べることが可能。さまざまな問題を調べることができますが、検査にかかる時間と費用が難点です。

すでに稼働している発電所の売却ポイント

稼働中の太陽光発電所を売却する時のポイントとしては、以下のようなものがあります。

  • 売却実績
  • 将来の損益
  • 利回り
  • 売却理由
  • メンテナンス記録と修繕履歴
  • 土地や設備は長期間耐えうるか

太陽光発電所を売却する際に注目したいポイントは上記のとおりです。太陽光発電所が稼働している場合、設備はもちろん発電事業の売電実績や将来の損益、利回りが判断材料となります。複数の発電所を持っている場合は、個別に採算性を明らかにすることが大切です。また、買い手側が安心して購入できるように売却理由・売電実績・発電所のメンテナンス記録と修繕履歴を用意しましょう。スムーズに購入へ至るための根拠資料となります。

この内、「売却実績」と「土地や設備は長期間耐えられる」については購入後でも対処しやすいです。

売却実績

太陽光発電所は設置するパネルや買取単価だけでなく、どこに設置するかによっても売電効率が大きく変わります。

基本的には日照時間の長い南の地域の方が発電量が多いのは当たり前ですが、夏に気温が上がりすぎるとパワーコンディショナーの能率が下がるため、発電効率が落ちてしまいます。

また、パネルが南向きに向いているのと他の方角を向いているのとでは日光の当たる時間が変わるので、それに伴い発電量も変わるもの。太陽光発電所の購入者は当然、投資目的で購入するため、これらが総合的に高いものを購入したいはず。これらを確認するには、過去の売却実績を見るのが一番なのです。

とはいえ、上記に加えて天候のこともあるため、売主としては完全にコントロールすることはできませんが、できることもあります。例えば、事前のシミュレーションと実績が乖離している場合には、以下の点を見直してみるとよいでしょう。

  • 1日の太陽の動きを観察してみて日照を遮るものはないか?
  • 積雪や汚れはなかったか?
  • 曇りや雨の多い年でなかったか?
  • そもそも事前のシミュレーションが高すぎないか?

それぞれについて「なぜ売却実績が振るわなかったのか」が分かったら、改善できるところは改善すると共に、売却時にそのことを伝えるとよいでしょう。

土地や設備は長期間耐えうるか

太陽光発電所の購入希望者は当然、購入前に現地を見に来ますが、その時に太陽光発電パネルの設置状況や、設置されている土地の状態も見られます。

太陽光発電所は少なくとも最初の20年間(中古の場合は20年の内、残り期間)で投資金額を回収できるよう、また期間中に可能な限り多くの利益を得られるよう計画を立てます。そのため、そもそも現地の土地や設備が20年間耐えられないのであれば大問題です。

例えば、地盤が崩れかかっているような土地や、パネルを設置している基礎が小さいと地震が起こった時に心配ですし、パネルの設置状態がガタガタだったり、ケーブルが垂れ下がっていたりするとこれまでの管理状況に不安を感じます。

地盤が崩れかかっているような土地や、基礎が小さいようなケースでは修繕に大きなコストがかかってしまいますが、パネルをしっかり設置したり、ケーブルが垂れ下がっていれば直したりすることはすぐにできることです。雑草を定期的にきれいにしておくことだけでも購入希望者によい印象を与えることができるでしょう。

太陽光発電所を売り出す前にやっておきたいこと

ここでは、太陽光発電所を売り出す前にやっておきたいこととして以下の3つをお伝えします。

  • 定期的な雑草処理
  • 維持管理契約の見直し
  • フェンス等周辺設備の整備

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

定期的な雑草処理

先にお伝えした通り、太陽光発電所を売却しようと思ったら、定期的に雑草処理しているだけでも印象はよくなります。というより、雑草の処理がなされていない太陽光発電所は例え売却実績が問題なくとも印象が悪く、敬遠されがちです。

ずさんな管理がなされていると感じ、「何か問題を抱えているのではないか?」、と思われるのですね。

また、雑草処理は「定期的」ということがポイントになります。買主は予告なく現地を訪れ、特に訪れた事を買主側に伝えないことがあるためです。抜き打ちチェックにも対応できるよう、定期的に行いましょう。

維持管理契約の見直し

太陽光発電所を維持していくにあたり、維持管理契約を結んでいる場合、その額が高額すぎないかにも注意しましょう。

太陽光発電所の運営上、草刈と緊急時のサポートが大切ですが、それ以外に無駄でこれまで使っていないサービスは含まれていないかをチェック。含まれているのであれば、そのサービスを除外することで維持管理費を安くできないかなど交渉するとよいでしょう。

●フェンス等周辺設備の整備

フェンス等、太陽光発電所の周辺設備が壊れていたり、傷んでいたりする場合は補修するか、取り換えを検討しましょう。

これも、雑草処理と同じく、例え大した問題でなくとも「傷んだまま放っておく」ことそのものが「ずさんな管理をしている」と思われかねません。売却を検討する段階になったときには、多少コストを払ってでも整備しておくことが大切です。

第三者機関の調査による評価のメリット

太陽光発電は「仲介」「買取」いずれかの方法で売却することになります。仲介と買取の特徴とメリットを確認してみましょう。

  1. 仲介…太陽光発電を売却したい人の代わりに購入者を探してくれるのが仲介です。太陽光発電所を相場価格で売ることができる可能性が高め。しかし、売却までに時間がかかってしまう傾向にあります。
  2. 買取…太陽光発電の設備を買い取ってくれます。即現金化したい人に向いている方法。仲介よりも売値が安くなる場合もありますが、資金力があって目利きの良い買取業者であれば高値での売却が可能です。