太陽光発電システムの廃棄方法や費用を解説

太陽光発電はまだ歴史が浅く、正確に何年ほど耐久性を発揮するのか分かっていませんが、いつかは動かなくなる日がくるでしょう。その時には撤去・廃棄しなければならず、費用が発生します。

ここでは、太陽光発電に関する廃棄の際の費用や方法を解説しているので、今後の参考にしてみてください。

太陽光発電システムの廃棄費用はどのくらい?

通常太陽光発電システムを廃棄するには、15~20万円程度+太陽光発電パネルの処分費が必要です。住宅用の太陽光発電システムはまだ普及して歴史が浅く、実際にどの程度持つかは実証されていませんが、一般的に太陽光パネルの寿命は20~30年と言われています。20~30年に一度は費用コストが発生すると考えておいてよいでしょう。

太陽光発電の廃棄費用はFITの価格に含まれている

20~30年周期とはいえ、毎回お金を準備するのは、タイミングによっては難しい場合もあるはずです。ですが、実は太陽光発電の廃棄費用はFITの価格に含まれています。

FITとは、太陽光発電システムを設置したら20年間(事業用の場合)固定価格で買取してくれる制度。その固定価格に廃棄費用が含まれているというわけです。

廃棄費用は資本費の5%とされており、固定買取価格精度に認定されるための事業計画では廃棄費用や積立額の記載が求められています。さらに2018年7月より事業運用報告の際に廃棄費用の積み立て状況について報告が義務化されました。そのため、廃棄費用についてはすでに支払っているようなものなので、コスト面を心配する必要はありません。

太陽光発電で廃棄を考えるタイミングとは?

太陽光発電を廃棄するケースとしては、以下3つのケースが考えられます。

  • 住宅解体
  • 故障
  • 破損

これら3つのタイミングですぐ廃棄するのではなく、ワンアクションすることで廃棄費用を支払わなくて済む可能性があるので解説します。

住宅解体

住宅の建て替えや解体に伴う廃棄です。住宅用のFITは固定期間が10年となっていますが、住宅用の太陽光発電は自家消費によるメリットが大きいため、20~30年程度使ってから廃棄を検討した方がお得です。

故障

何らかの理由で故障してしまい、撤去・廃棄しなければならないケース。時には設置後数年で破損してしまう可能性もあるため、メーカーの保証内容をよく確認しておきましょう。

破損

台風や落雷等の天災で破損してしまうケースです。こちらもメーカーごとの保証を確認すると共に、火災保険の内容でカバーできる可能性もあるため、補償内容を確認しておきましょう。

太陽光発電の廃棄物とは

太陽光発電システムの廃棄物には、架台やパワーコンディショナー、接続機器類、モニター・メーター、電子機器類などがありますが、その内大きな割合を占めるのが太陽光パネルです。これら廃棄物は自治体に持ち込むことになりますが、その費用については自治体ごとに異なります。

廃棄物の処理方法

太陽光発電システムは、固定価格買取制度の開始よって全国で普及し始めたこともあり、数年後には同時期に稼働した太陽光発電システムの一斉廃棄が必要になると見込まれています。そのため、環境省では将来的に起こり得る大量廃棄に備えてリサイクルの推進に向けたガイドラインが制定。ガイドラインでは撤去方法だけでなくリユース・リサイクルの方法についても触れられているため、一度目を通しておくとよいでしょう。

[参考]環境省:太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン[pdf]

太陽光発電のリサイクルやリユースについて

環境省のガイドラインにあるように、将来大量の廃棄物となることが想定されている太陽光パネルは廃棄ではなく、リサイクルやリユースといった使い方も提示されています。太陽光パネルは大部分がガラスやアルミでできており、それらはリサイクル可能です。また、劣化状況次第ですが、再利用可能なものであれば売却することもできます。劣化させないためには、日頃から以下のようなことに気を付けておくとよいでしょう。

  • 落ち葉や鳥のフンでできるホットスポット現象
  • セル割れ
  • アルミフレームの劣化

日頃からメンテナンスに気を付けることは、リサイクルやリユースだけでなく、保有時から高い発電量を維持するのにも役立ちます。

将来的なリサイクル技術の進歩に期待

制度的に始められた太陽光発電システムは爆発的に普及しましたが、それ故に20~30年後には太陽光発電システムの大量廃棄が見込まれており、社会問題に発展する可能性もあります。国はこうしたことを見込み、対策を考えてきました。実は、太陽光パネルをリサイクルは、制度の始まった2009年頃には困難でした。

太陽光パネルはシリコン等が何層にも重なって強力に接着されているため、そのままでは再利用できないとされていたからです。しかし、現在ではリサイクル技術が進歩し、太陽光パネルの95%はリサイクルできるようになりました。今後、さらにリサイクル技術が進歩すれば廃棄する必要もなくなるかもしれません。今後の動向に着目しましょう。

まとめ

太陽光発電の廃棄についてお伝えしました。太陽光発電については、制度も絡めた専門的な知識が必要となるため、廃棄するにしろ売却するにしろ業者に相談するのがおすすめです。

このサイトを監修してくれている会社にはファイナンシャルプランナーが所属しているので、今後の資産形成を加味した上で適切なアドバイスをしてくれるはずです。