太陽光発電所にフェンスは必要?

2017年のFIT法改正に伴い、太陽光発電所の周囲にフェンスを設置することが義務付けられました。法令施行後の猶予期間は1年間。2018年にはすべての太陽光発電設備にフェンスが設置されているはずでしたが、2020年に入った今もまだ設置されていない設備があります。

ここでは太陽光発電所のフェンス設置や標識について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

フェンスを設置していない太陽光発電所

予算の都合でフェンスを設置していない、災害で流されてしまった、いろいろな事情があるでしょう。しかし設置義務が課せられてる以上、太陽光発電所とフェンスはセットと考える必要があります。

フェンスがなくても売ることはできる

フェンスを設置していなくても転売することは可能です。しかし設置義務が課せられて久しく、中古市場にもフェンス付の発電所も登場しているため、買い手が付きにくいというのが現実でしょう。希望価格を下回る売却になる可能性が高いです。

改正FIT法で規定されたフェンスとは

FIT法にあるフェンスについては、以下の3つが挙げられています。

発電設備と十分に離れた距離をとっている

法令では具体的な距離は提示されていませんが、感電事故を防ぐために大人の手の長さ以上の距離は必要でしょう。1mから1.5m以上離れているのが理想的です。 

容易に侵入できない高さをもっている

子どもの侵入や獣害防止なら150cmの高さでも十分です。ケーブル盗難を防ぎたいなら大人も対象にすべきでしょう。工務店で用意されているフェンスは180cmまでのものが主流だそうです。

簡単には取り除くことができない素材や建材で出来ている

侵入を防ぐことが第一目的なので、簡単に取り外されてしまっては意味がありません。金属製の強度が高いものを使用しましょう。

フェンス設置費用の目安

使用する素材や基礎の仕様、総延長によっても変わりますが、一般的には1mあたり6,000円から10,000円程度が目安とされています。目隠しタイプとメッシュタイプをよく見かけますが、盗難トラブルを考えると外から見えやすいメッシュタイプが良いでしょう。完全に接触できないようにするなら目隠しタイプがおすすめです。

二次災害対策にもフェンスは有効

設備が大きければ大きいほど、フェンス設置費用もばかにならないでしょう。しかし最近は自然災害が増え、太陽光発電所も損害を被ることが多くなりました。フェンスは進入防止だけでなく飛散物の流出を防ぐことも可能。二次被害を抑えることで不要な出費を抑えることができると言えます。

また、設置していても機能的に満たないと判断されたら改善命令が出ます。そうなると出費がかさむだけなので、最初からきちっとしたフェンスを設置することが大切です。

標識の設置も義務化されています

太陽光発電所の売買には関係ありませんが、所有している間は標識の掲示が必要です。

標識の必須項目とは 

再生可能エネルギー発電事業による設備であること、設置場所に関すること、所有者、管理者など、いくつかの記載必須項目があります。次のような内容を網羅しておきましょう。

固定価格買取制度に基づく再生可能エネルギー発電事業の認定発電設備
再生可能エネルギー発電設備
区分 太陽光発電設備
名称 ~~発電所
設備ID 〇〇〇〇〇〇
所在地 東京都〇〇区□□~
発電出力 〇〇〇.〇KW
再生可能エネルギー発電事業者
氏名 株式会社〇〇〇
住所 東京都□□区△△~
連絡先 03-0000-0000
保守点検責任者
氏名 株式会社〇〇〇
連絡先 042-0000-0000
運転開始年月日 2019年〇〇月〇〇日

設置しておかないと処罰の対象となる

フェンスや標識には設置義務があります。それを怠ると最悪固定価格での販売資格が無くなる=FITの恩恵が無くなることなります。固定価格で買取してもらえなくなると利益に響くだけでなく転売にも大きなダメージとなります。

資源エネルギー庁より発表された資料によると、実態調査に基づき標識・フェンス未設置の発電所に口頭指導が始まっています。処罰レベルが高くなるまで(措置期間)は不明であること、1度注意対象となった場合次回以降の申請に影響がないとは限らないことからも、速やかに対応したいものです。

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