太陽光発電所をオークションで売却したい

あらゆるものがインターネットオークション上で売買される時代、太陽光発電所も例外ではありませんでした。

2016年にはヤフオクにメガソーラー(大型太陽光発電所)が掲載され話題に。売主は一般人ではなく、太陽光発電の企画や施行を行っている会社でした。これが前例となって、太陽光発電所の売却方法に幅が出たのが事実です。個人でもできるのではないか?と思った人もいるでしょう。ここでは、オークションによる太陽光発電所売却について調査しました。

太陽光発電のオークション事情

ヤフオクで太陽光発電設備の出品が確認されて以来、今現在も常時数件の出品が確認されています。家庭用の10kw以下のものからメガソーラーまで、あらゆる規格で提案されているようです。

出品者は太陽光発電設備を販売している会社がほとんど

日本国内の大手オークションサイト「ヤフオク」「楽天オークション」を見てみると、太陽光発電所をオークション出品しているのはメーカーや仲介業者ばかり。入札資格を厳しく審査するメンバーズオークション制度を利用している企業もありました。2020年1月時点では、個人名義での出品は確認できませんでした。

売買仲介事業をWebオークション形式で行っている会社もあります。手数料は成功報酬型で企業によって幅があり、比較検討した上で決めなければ利益に大きく影響することに。情報収取力がカギとなるでしょう。

オークション出品の魅力

太陽光発電所の売買に限らずオークションは値切られることがなく、逆に値が上がっていく加算方法が採用されています。希望を超える金額が提示される可能性があり、できるだけ利益を多く確保したいオーナーには魅力的です。

一投資家によるオークション売却はありか?なしか?

結論からいうと「なし」でしょう。その理由は次の通りです。

適正な価格で売却できないことがある

入札者のニーズに合わない高額スタートでは入札される可能性は低いです。価格を低くすると希望額を下回る金額で決済されることも考えられます。そんな不利益を避けるために「最低落札価格」を設定しますが、そもそもその額が高ければ入札はないままです。

入金トラブル

大金が動く取引ですが、オークションでは相手の財力を確認できる保証がありません。入札資格を厳しくチェックする「メンバーズオークション」というシステムを採用しているサイトもあります。しかしいくら参加資格が保証されても、万が一入金が無かった場合はキャンセルせざるを得ません。その間にさらに有利な取引依頼が出たとしても、入札が確定した時点で優先購入権は先方にあり、正式にキャンセルとならない限り他者へ販売できません。タイミングによっては売却チャンスを失ってしまいます。

クレーム対応

売却後にクレームが出た場合、オーナー自身が対応しなければいけません。クレームを避けるために事前に徹底した修繕や、発電履歴情報の提出はもちろん、売買以後のクレームは受け付けない旨契約に盛り込むことも必要でしょう。これらのことを個人間でやるには、法務関連の相当な知識が必要です。

税務処理

オークションにはシステム利用料が発生します。買主から入金してもらい、利用料は別途オークション会社に支払う方法なら処理は比較的容易。手数料を引かれて入金された場合、確定申告時にその額のまま計上するとややこしくなります。ほかにも年をまたがって入金された場合は「売掛金」として計上する必要があり、帳簿上の管理も必要です。

補助金を受けた施設の場合

国や地方自治体の補助金をもらって太陽光発電所を設置した場合は、自治体に対し名義変更や財産処分の手続きが必要な場合があります。また、場合によっては補助金の一部を返還するよう要求されることもあるそう。事前に確認しておくべき事項です。

トラブルなく売却したいなら仲介業者に任せましょう

法律や税務など煩雑な手続きが必要な太陽光発電所は売買手続のプロである仲介業者に任せることが一番安心です。利益を望んでトラブルに巻き込まれるなんて、後悔先に立たずです。安全な取引で太陽光発電所を売却することをおすすめします。

この記事のURLをコピーする
B!ブックマーク Twitter Facebook LINE

ケーススタディから太陽光発電所の売却事例を学ぶ

太陽光発電所は毎日0.01%、づつ、年間5%づつ値下がりしていくものです。そんな太陽光発電所を、今日売りたい、権利だけ売りたい、など、目的ごとに上手に売る方法、売却事例を紹介していきます。

「今日売りたい」太陽光発電所を即日売却した事例

新規事業に向けてまとまった資金が欲しい、速く損切りしたい、など、「太陽光発電所を今日中に売ってしまいたい」というオーナーは数多くいます。買取業者を選ぶことで、その日のうちに現金化を可能にした事例と、その方法について紹介していきます。

「もめたくない」事故があった太陽光発電所を売却した事例

太陽光発電投資をする際に、誤った業者選びをしてしまったオーナーが、その後のメンテナンス体制の甘さや設備不良による事故を起こした太陽光発電所を売却した事例を紹介しています。事故物件をスムーズに売却するコツも紹介。

「現実は甘くない」稼働済み太陽光発電所を売却した事例

「発電・売電の実績がある稼働済み太陽光発電所なら、簡単に売却できるだろう」とタカをくくっていたオーナーたちの事例を集めました。買い手にメリットがあることは確かですが、売り手が正しくコミュニケーションをとらなければ売却は難しいようです。

「全て自分がとても不安」太陽光発電所の権利を売却した人の事例

太陽光発電所の権利の売却とは、「売電権利」の売却を指します。これを行うためには、FIT(固定価格買取制度)の認定といった煩雑な手続きが必要になります。オーナーたちの事例と、スムーズに売却するコツを紹介していきます。